オフアキガイダーのプリズム支柱切断方法

VIXEN コレクターPHの取付方法を変えて、オフアキガイダーの取付位置が接眼側に約8mmズレたので、ガイドカメラが合焦しなくなっていました。今回、プリズム支持支柱を切断して約8mm短くし、ガイドカメラを近づけるように改造してみました。

先ず、支柱先端のプリズム部分をレンズクリーニングペーパーで包み、対物側のガラス面を保護しました。次に支柱のライトパイプ部分に硬く巻いたレンズクリーニングペーパーをプリズムまで差し込み、プリズムのガイドカメラ側面を保護しました。そして金鋸での切断作業に入りました。

切断を始めると、断面の色から支柱が真鍮製だとわかりました。アルミより硬いので切断時の万力固定による支柱の変形は少ないと思われます。詰めたレンズクリーニングペーパーも一緒に切断しましたが、ほつれたり、抜けたりすることはありませんでした。切断面をヤスリがけで平にし、角の面取りをしてから、保護していた2箇所のペーパーを外すと、プリズムに汚れの付着はありませんでした。

切断面をマジックインキで黒く塗りました。

これを組み立て直して、

メインカメラの焦点を合わせてから、ガイドカメラの焦点を合わせてみると、合焦しました。

PHD2でガイドして、M45で試し撮りしました。

望遠鏡:ORION VX12 F4 + VixenコレクターPH F3.8
フィルター: IDAS NGS1 5分x13枚
赤道儀:NJP(AstroEQ-EQMOD)、PHD2 オフアキガイド ASI120MM mini
カメラ:ZWO ASI533MC Pro、ゲイン95 (オフセット9)、冷却 -20℃、フラット30枚、ダーク30枚、バイアス15枚
画像処理:DSS、PixInsight、RawTherapee、PS Elements、iPhone写真アプリ
撮影地:東京都多摩地区自宅ベランダ 2021年12月18日

星像は確かに小さくなっていました。

PHD2のガイド結果は、

こんな感じでした。Scatterグラフの通り、星像は斜め向きの卵型になっていた…

*このような自作改造は自己責任で行なってください。

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