南側ベランダから北東天撮影用アーム 通称 ”イカダ”

長さ75cmのアームで南側ベランダから北東天を撮影できるようにしてみたの巻。

当家ベランダからのM31、M33等の撮影では、望遠鏡を東北東に向け、マンション構造物での遮蔽をさけるため、なるべく長いアームに載せる必要があります。これまでのマルチプレート分22cm + アーム分33cm の55cmから、さらにアーム分を20cm長くし、次の画像のような梁の付いたイカダ状延長プレート型アームを自作しました。

イカダのようになっている理由は、次の画像のように、

アームの延長方向の軸を中心に望遠鏡が回転するブレを防ぐためです。以前のアームは、風で揺れるとこの回転ブレの減衰に時間がかかり、星像ずれでかなりの頻度で使えない画像が発生していました。今回のアームは、付け根部分の梁が、直接アリガタに固定してあり、この回転ブレによる赤緯軸と直行した星像ブレを低減させるのが目的です。この”イカダ”の重量は2.8kgでした。

昨夜、東北東は雲だらけだったので、薄雲はかかっていたが、見えていた南中前後のM27を撮影してみました。

望遠鏡:SkyWatcher BKP130 + Baader MPCC III F5
フィルター: Kenko Y48 + サイトロン LPR-N 30秒x21枚
赤道儀:NJP(AstroEQ-EQMOD)、、PHD2ガイド、 fl150mmF3 + ASI120MM mini
カメラ:ZWO ASI533MC Pro、冷却 -5℃ ゲイン300、フラット5枚、ダーク25枚、バイアス15枚
画像処理:DSS、PixInsight、RawTherapee、Macプレビュー
撮影地:東京都多摩地区自宅ベランダ 2021年8月23日

PHD2Log Viewer のグラフは次の通り。

微風と薄雲通過があったわりには、ガイドエラーは少なかったようです。風で望遠鏡が揺れて振動しても短時間で減衰していたようです。

画像も、目立った星像ブレは無かったので、”イカダ”は実戦投入可能と判断。晴れたら、東北東の空を安定して撮れるといいんですが…

南側ベランダから北東天撮影用アーム 通称 ”イカダ”” への2件のフィードバック

  1. イカダですか、ラダー(ハシゴ)にも見えます。”天空に登るハシゴ”ナンチャッテ。オドロキの姿ですね。八木アンテナがローテートしてるようにもカンジます。
    修正2″角ですか・・・やはりR.A.に比べDecが心なし多め?
    結果は、スバラシイ。私もこれくらい撮れたら、と思います。
    フィルターの2枚重ねも効いてるのでしょうね。

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