Star Testing Astronomical Telescopes をななめ読みしてみた ⑫

R200SS主鏡のフーコーテストしてみた。

R200SSの主鏡圧迫状態を調べるために、主鏡を鏡筒に固定したまま、斜鏡とスパイダーを外して、フーコーテストしてみた。テスターは自作で次の画像のような感じ。

ナイフエッジは前後にしか移動しないが、鏡筒が赤道儀に載っているので、左右と上下の微調整は赤道儀側で行なった。

結果は次の通り。

主鏡圧迫は無いようだが、表面のツルツル感がまったくない。古い主鏡なのでメッキが剥離しかけて凹凸ができているのかもしれない。見て分かるメッキ剥げも、主鏡中央部に1箇所発生している。そういえば、前回の主鏡洗浄の時、主鏡マーク裏面の粘着成分がエタノールに溶けて流れ出し、主鏡のかなりの部分を汚染してしまった。レンズクリーナー液などではきれいに拭き取れなかったので、リモネンが主成分のシールはがし剤を使ってクリーニングしたのが良くなかったかな。

本書には、フーコーテストで分かる程度の表面凹凸の影響で、星像がおにぎり型っぽくなる星像計算例が示されている。(Fig.13-5) これだったのか…

主鏡圧迫による星像不良ではなく、メッキ不良なら、必要になった時再メッキすれば良い。しかし、再メッキ料金+1万円くらいで新品の20cmニュートン鏡が買える時代だから、新品買ったほうが良いよね。

Star Testing Astronomical Telescopes ななめ読みシリーズは、一応今回で終わりにしたいと思います。

Star Testing Astronomical Telescopes をななめ読みしてみた ⑫” への2件のフィードバック

  1. R200SSって、主鏡外すの結構メンドクサイって聞いたことありますが、筒に入れたままナイフエッジ見たんですね。
    こういう方法でも鏡面圧迫が分かるんですね。★像調べるしかないって思ってました。
    鏡面洗浄のくだりが興味深く、参考になります。
    ななめ読みシリーズ、お疲れさまでした!

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